FMV-MG70Hメモリスロットのハンダ割れ修復手術です。これまでに富士通の製品のハンダ割れ修復はしたことがなかったので、今回が初めての症例になります。
早速 顕微鏡とピンセットを使って確認しましたが、ほとんどの箇所で
ピンがグラグラと動いてしまう、ハンダにヒビが入っている状態だったので
全部を修復することにしました。
修正前は 写真のような感じです。ハンダ量も少ないです。
鉛フリーハンダを使用しているようです。
そもそも鉛フリーハンダが製造の現場で使用されるようになって
まだまだ月日は浅いです。今回の基板は鉛フリーハンダが出始めた頃に
製造されたものであると思います。
何が言いたいのかというと、「ハンダの状態がよろしくない」
ということです。もちろん 製品の寿命に関わるような重大な事ではありませんが、
現在使われている鉛フリーハンダと比較するとまだまだ発展途上(開発中)
という感じでしょうか このハンダの上から新たにハンダを足したのですが、
不純物が多いのかハンダの馴染みも悪く、ツノになってしまいました。
ということで ハンダ吸い取り線を使って古いハンダを取り除き、
新たにハンダ付けしました。2枚の写真を比べると仕上がりの違いが
分かると思います。
今回こうして 新旧の鉛フリーハンダを比較する事で製品開発をされている方の
涙ぐましい努力を垣間見た気がします…。短期間の間に随分と使いやすくなっていたのですね。