☆ ご質問
はじめまして、前回はんだ付け基礎講座のDVDを購入したものですが、2,3質問があり投稿致します。はんだ付けの基礎講座の中でハンダ付けの基本はシャドウハンダにあるように、4つの工程ですが、ピストル型のはんだこてを使用する場合はどのようになりますか?また、ピストル型でのハンダ付け作業に於ける注意する点を教えてください。もし、以前にも同じような質問がありましたら申し訳ありません。
☆ ハンダ付け職人 回答
この質問は初めてです。
ピストル型というのは 引き金を引くと 糸ハンダが供給されるタイプの文字通りピストルの形をしたハンダコテですね。
基本動作は 通常のハンダコテと同じでまず母材を温めるのですが、ピストル型は 糸ハンダの供給する箇所や 量が制御しにくく、ハンダが溶けていく様が観察しにくいので どうしても
最初の①工程目の母材を加熱するところが 不足しがちです。
したがって、注意する点としては 母材の加熱不足による【イモハンダ】が挙げられます。
またコテ先の掃除がしにくいので フラックスの焼けたものが付着しやすいので、注意が必要です。
また、ピストル型は 片手でハンダコテと糸ハンダ供給ができて便利なのですが、あまり細かい作業には向いていません。
以上、思いつくところを挙げてみました。
よろしくお願い致します。
☆ 再度ご質問
ご返信ありがとうございました。また質問があります。①母材の加熱について、加熱不足によるイモハンダになりやすいとのご指摘ですが、マイクロSWにコードをハンダ付けするような場合、母材にSWの接点が付いているものは、暖めすぎるとその接点が熱変形によりON、OFFしなくなります。よって、ピストル型に拘りませんが、このような作業の場合、何か良いはんだ付け作業方法がありますか?(非常に高度なハンダ付けが要求されます。)
☆ ハンダ付け職人 回答
ピストル型のハンダゴテは かなり大きな端子のハンダ付けには有効ですが、マイクロスイッチ
のような小さなものには 熱容量が大きすぎると思います。
極短時間で ハンダ付けを完了しないと おっしゃるようにSWが熱で破壊されてしまいます。
ハンダコテは 大は小を兼ねませんので、10~15w程度の小さなハンダコテを使われることをお薦めします。
リード線はできれば カラゲておいたほうが 品質が安定します。
マイクロスイッチを リード線をカラゲた状態で1列に並べておいて ハンダ付けすれば
かなり手早くハンダ付けできると思います。
スイッチの形状によっては 整列ジグを作成したほうが良いかもしれませんね。