こんにちは。
はんだ付け職人の大堀です。

現代ではLCDや、有機ELディスプレイといったハイテク表示デバイスの時代ですが、
四半世紀ほど前の旧車には蛍光管による表示が主流でした。

最近特にこの蛍光管表示に関わる不具合の修繕作業が増えてきました。
その様な中、
今回はユーノスコスモのメーターユニットとTWSの修繕作業をご紹介いたします。

ご依頼頂いたオーナー様は既にメーターユニットとTWSを数点づつ所有されており、
調子の悪いメーターの修繕作業と、使っていて動かなくなってしまったTWSの各1ユニットづつの修繕作業をご依頼頂きました。

まずはTWSから。

「不良品」と大きく書かれていました。
中をみると、やはり電解コンデンサの液漏れによってパターンが腐食して断線していました。

しかも、いつも不具合が発生する場所です。
以前のブログ↓をご覧いただけると詳細がわかりますのでご一読ください。

マツダ ユーノスコスモ TWSの故障原因を発見!?     (+オマケ記事) – ゴッドはんだ株式会社 法人個人はんだ付けサービス はんだ付け教材販売 はんだ付け講座 (godhanda.co.jp)

TWSは以前に、とある電気屋さんにて修理してもらったのだが、すぐにダメになってしまった。とのことでした。よく見るといろいろとさわった跡があります。
でも、この程度であれば復活率は非常に高いです。

問題はメーターユニットです。
特にタコメータが不動になって大変お困りとのことでした。
中をみてみると、、、

電解コンデンサの膨張、液漏れが激しいです。

剥離した電解コンデンサの一部がこれ↓なのですが、
なんと!中身が出ているものがありました。(これでは電解液がダダ漏れです)

液漏れの影響はパターンのみではありません。ほぼ半永久的に使用できるセラミックコンデンサまでをも腐食させて破壊に至っています。

↑赤丸内の右のセラミックコンデンサは完全に破壊されています。
また、基板には電解液がベッタリと付着していました。

ここまでくると作業が大変です。
タコメータ部分の回路チェックと電解コンデンサの総取り換え、腐食したパターンの修復と、同じく腐食・破損した部品の交換となります。

なかなかの修繕費用(合わせて8万円ほど)になるため、オーナー様に現状をご連絡したところ、ご快諾頂き作業に入らせて頂きました。

オーナー様がおっしゃられていましたが、30年近く経過した部品やユニットは入手が難しく、交換する物自体がないため、「修繕をやってもらえるだけでも大変助かります」。
と、言われると職人として後には引けませんよね。
(もちろん、完全になおる保証はございませんことはお伝えしております;汗)
実車に搭載して結果待ちです。

弊社では「旧車に光を!」を合言葉に、旧車好きのスタッフで盛り上がって可能な限りの対応をさせて頂いております。
(どうしても無理な場合もございます。その際はご容赦ください)
もし、お困りごとがございましたら是非一度お問い合わせください
お待ちしております。旧車に光を!