こんにちは。はんだ付け職人の大堀です。
今回は、はんだ付けの「良品・不良品サンプル」とは何ぞや?
と思われている方々向けに内容を少しご紹介したいと思います。
はんだ付けの良し悪しには必ず理由があります。
「何となくこんな感じか?」ではいけません。
紀元前から存在する「はんだ付け」ですが、明確に良し悪しを見てわかるサンプルは非常に少ないのが現実です。
そこで!
弊社ではNPOはんだ付け協会の検定で使用されている基板を元に、はんだ付けの「良品・不良品サンプル」を製作しています。
もちろん、良し悪しのみならず、はんだ付け検定の実技検定試験対策や、目視検査・外観検査見本としてもご活用頂ける内容となっています。
不良サンプルは基板3枚で構成されており、
・はんだ量過多
・はんだ量過少
・はんだ濡れ不足
・ショート
・ツノ
・はんだボール
・はんだ上がり過ぎ
・はんだ上がり不足
・部品の位置ズレ
・部品の浮き
など。
いろいろな不具合で発生する不良を再現しています。
(百聞は一見に如かずです)
実際の所、良品サンプルを製作するよりも、不良品サンプルを製作する方が数倍の時間が必要で、良い不良品(?なんだか変な表現ですが…)を作るにはそれ相応の特殊技術を要します。
既に複数の企業様でご採用頂き、現場の方はもちろん、外観検査員の養成などにもご活用頂いております。
それでは、どの様な不良があるのか、ほんの一部ですがご紹介いたします。
いかがでしょうか?
言われてみると、おかしいことに気が付きますが「これが不良だ!」と認識していないと多分見逃してしまいます。
(電気的には導通していますので回路動作的には不具合ありません)
この様な状態が長く続くといずれ不具合を発生させてしまいます。
生命にかかわる機器や飛行機、船舶など重大な事故を起こしてしまう前にこのような不良を発見する必要があります。
だからこそ、今の時代においても外観検査が重要な要となっているのですね。
また、実際に製造されている製品を用いた不良サンプルなどの見本製作も可能です。
是非お問合せをお待ちしております。