こんにちは、はんだ付け職人です。
今日は、新刊のご案内です。
新刊のタイトルは「カラー版 目で見てナットク!はんだ付け作業」(日刊工業新聞社)で
2021年3月31日に発売になります。
内容は、はんだ付けに必要な基礎知識を解説したもので、
いまだに誤解・勘違いが多い「はんだ付け作業」について
道具の選び方やはんだ付けの良否を判断するポイントについてわかりやすく説明しています。
世の中の電気製品には、必ずと言ってよいほど使われているはんだ付け技術ですが、
「はんだは、なぜくっつくの?」
「はんだ付けの良否は、どうやって判断するの?」
「はんだ付けしてみたけど、これはOKなの?」
といった基本的なことを知らずに作業している方は多いです。
本書は、これからはんだ付け作業に携わる人が絶対に知っておくべき
基礎知識を厳選してまとめました。
実は、本書は2009年に出版した「目で見てわかるはんだ付け作業 」が
12年を経過したことにより、絶版になったのですが、
13刷まで重版されるほど需要があり、はんだ付けに携わっていく人には
これからも必要な本であることから、
内容を現在、はんだ付け協会の講習会で解説している最新の情報にリニューアルし、
構成をわかりやすく組み直して、写真をカラー版にして出版することになったものです。
はんだ付けの正しい基礎知識については、不変であるため表現方法が
そのままのところもあります。
(「目で見てわかるはんだ付け作業 」をお持ちの方は買い直す必要はないと思います)
前著には無かった内容として、はんだ付け作業で発生する不具合を代表的な5つに
分類して解説しています。すなわち、
1:はんだ量過多
2:はんだ量過少
3:加熱しすぎ(オーバーヒート)
4:熱不足
5:濡れ不良
の5種類です。
さらに、これらの不具合を、代表的な5つの電子部品の具体的な不良品(カラー写真)別に
解説しています。
これを読めば、良品、不良品を判定する目が養われると思います。
「鉛フリーはんだ」については、
「目で見てわかるはんだ付け作業-鉛フリーはんだ編-」に詳しく解説し、
作業改善方法についても記しましたので、本書では割愛しています。
これから10年程度、はんだ付けの教科書として、新入社員や学生さんはもちろんのこと、
基礎知識を学ばずに、はんだ付け作業に携わっている人に役立つ本になります。
(中学生にも読めるよう用語解説も取り入れました)
※具体的なはんだ付け作業の一例として、チップ抵抗のはんだ付け手順を
コテ先の選び方や熱の伝え方、考え方にまで遡って写真入りで詳しく解説しましたので
はんだ付け作業を行う前に「何を考えなければならないか?」といった思考法が
役立つと思います。
では、明るいはんだ付けを!
※Amazonでの販売は、2021年3月31日以降になると思います。
公開はんだ付け講習会・検定のお知らせ
①2021年4月15日(木) ,16日(金)東京都立城南職業能力開発センター(東京)講習会
②2021年5月13日(木) ,14日(金)東京都立城南職業能力開発センター(東京)講習会
③2021年7月1日(木) ,2日(金) 高度ポリテクセンター(幕張)
④2021年8月26日(木) ,27日(金) 太洋電機産業株式会社(広島)
⑤2021年9月14日(火) ,15日(水) ポリテクセンター関西(大阪)講習会