こんにちは。はんだ付け職人の大堀です。
大切なコテ先が食われてしまいました!!
鉄コーティング部分に小さな亀裂が生じて、鉛フリーはんだを使用している間に、
その隙間から少しづつ銅が流れ出てしまった様です。
使用中に突然、コテ先に穴が開いて「あれっ?」て思った瞬間に終了です。
これがもし細いパターン配線ならば知らぬ間に配線が無くなってしまう事でしょう。
部品の影に隠れたパターンが熱を沢山必要とする様な部品をはんだ付けしようとして、
長い時間熱を加えていたら、、、恐ろしいことです。
鉛フリーはんだを使用する時には注意が必要です。
コテ先は340~350℃に設定していても、食われ現象は発生してしまいます。
低めの温度(260℃まで)ではんだ付けをすると、
食われを抑制することができるのですが、手はんだで行うにはパターンと基板の状態や取り付ける部品との兼ね合いを考慮しなければなりません。
これは大変難しいことです。(全てを熟知していなければ判断できない事です)
工場のラインで製造する場合には雰囲気の設定で簡単に行えますが、
リペアや修理となると、同じようには行きませんので上記のような事を考えて対処する必要があります。
「はんだ付け」って古い技術(古代ローマ時代からあります)ですが、
常に新しい事を考えなければならない。まさに「温故知新」ですね。