※こちらの記事は2018年4月3日に公開した記事をリニューアルしたものです


愛用品の修理

みなさん こんにちは
山市@はんだ付け職人です。

 

皆さんは、愛用している物はありますでしょうか?

私は、腕時計や趣味で使用しているデザインカッターなどがあります。

 

愛用しているものが使えなくなったとき、皆さんはどうしますか?

私は修理して、もう一度使えないかと考えます。

 

今回は、そのような愛用していたが使えなくなった物の

修理作業について、お話ししていきます。

 

修理する物は、

bluetooth イヤホン

「etymotic research ety8」です。

 

10年も昔のイヤホンで、お客様は「未だにこのイヤホンを超える物は存在しない!」というほど

愛用されているそうです。

 

症状といたしましては、

内部の線が断線し、音が聞こえなくなってしまっていました。



※断線写真

断線箇所

断線箇所


写真で見ると大きく見えますが、

実物は、線の部分だけで、3mm程度しかありません。

3本の断線と、保守の為に、全ての線のはんだ付けを直します。

 

修理作業開始!

 

まず、リード線全てのはんだを除去し、基板に残っているリードを取り出します。

断線しているリード線は短くなっているので、引っ張って線を基板の方へ持ってきます。

 

※ ここからが大変でした。

ケースからリードを取り出せないため、ケースを固定して、基板にリード線をはんだ付けします。

ケースにコテが当たらないよう、慎重に作業しました。

 

作業完了後の写真がこちらです。

※作業完了後写真

はんだ付け修正後1

はんだ付け修正後1

はんだ付け修正後2

はんだ付け修正後2

 

断線部分も基板にはんだ付けされており、他のリード線も、

綺麗なフィレットが形成されたはんだ付けになっています。

 

組立を行い、いよいよ動作確認です・・・

 

音が聞こえるようになりました!!

その他にも、組立の不具合が無いように、ボタンの動作などを確認し、問題なし!

 

無事に修理作業を終えることが出来ました。

修理作業により、これからも長く使用して頂けるようになったことは、

私たち、はんだ付け職人もとても嬉しいです。

 

「細かすぎてはんだ付けが出来ない!」「はんだ付けをしてみたが失敗してしまった!」

そのような時に、私たちはんだ付け職人はお役にたつことが出来ます。

お気軽に、ご連絡・ご相談下さい。

 

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