こんにちは、はんだ付け職人です。
今日は、久しぶりにハンダゴテのインプレッションです。
新たに導入したのは、HAKKO FX-838です。
このハンダゴテにオプションでN2(窒素)システムの
FX-8302をつけました。
というのも、従来からFX-951や、FX-888DのN2システムを
使用しており、窒素ガスの効果による、コテ先の酸化を防ぐ効果や、
母材の余熱効果は素晴らしいと感じていました。
今回、ステンレスの金物のはんだ付けを受注するに当たって、
従来のFX-888Dに最大の熱容量を持つコテ先4Cを
セットしてN2を使用しても熱量が不足するという事態が生じました。
888Dは70Wの出力ですが、838であれば150Wの出力があり、
さらに大型のコテ先5Cが使用できます。
(現状、N2システムでは最大のコテ先ではないかと・・)
思惑は、ばっちり当たってステンレスの金物でも
らくらくハンダを融かすことが可能で、
工数は半分以下になりました。
熱量不足にお悩みの方には、参考になるかと思います。
ついでに、あまり知られていないかもしれませんが、
窒素ガスの発生装置 FX780 は結構高価です。
しかし、ハンダゴテから噴出するN2は微量なので、
ハンダゴテを5台程度は同時に使用することが可能です。
(N2を強く噴出させると、逆にコテ先温度が下がってしまう)
※あまりたくさん接続するとN2濃度が下がってしまいますが・・
なので、ハンダゴテ1台に窒素ガス発生装置が1台必要だと
考えている方には、意外に安く導入できることに
驚かれる方が多いです。
参考になりましたら幸いです。
では、明るいはんだ付けを!