こんにちは、はんだ付け職人です。

今日は、はんだ付け作業では、とても重要なチェックポイント
なのですが、見過ごされがちなことについてのお話です。

鉛フリーはんだを使用する際は、従来の鉛入りの共晶はんだの
ように酸化抑制効果が働かないため、

はんだ付け作業中に、急速にコテ先の酸化が進みます。

そして、これこそが鉛フリーでのはんだ付け作業を
難しくしている重大なポイントなのですが、

実技講習やはんだ付け検定の際、受講者の方を観察していると、
ほとんどの方がコテ先の変化に無頓着です。

私が講習会で最も注視しているのは、ハンダゴテの操作ではなく、
コテ先です。

酸化したコテ先では、正常なはんだ付けはできません。
「聞いたことがあるからわかっている」方は多いと思いますが、
具体的にどういう状態が良い状態で、

どういう状態が悪い(酸化した)状態なのかが
体感できている方が少ないようですので、
動画を用意しました。

また、同時にはんだ付け作業中や講習中に、
コテ先が酸化して、酸化してどうしようもない方が
いらっしゃることもわかっていましたが、

ついに、その原因がわかりました。

それは・・ハンダゴテをこて台に置くときの癖にあります。

そして、それは几帳面な方に多い・・

その癖は何か?と言いますと、
ハンダゴテをコテ台に置く前に、コテ先を綺麗に掃除する癖です。

これ、私もやっていましたから、やっている方多いのでは
ないでしょうか?

実は、ハンダゴテをコテ台に置く時は、
コテ先は掃除しないほうが良いのです。

ハンダゴテを置く時は、コテ先にはんだが付着したまま
そのまま置くか、できれば、はんだを追加してから
置いたほうが良いです。

・・で作業再開時にコテ先を掃除してから作業に取り掛かる・・


それから、作業中断時には、こまめにハンダゴテの電源を切ること。
これだけで、コテ先の酸化は、ぐっと抑えられます。

でも、いまだに私もついコテ先掃除してしまいますけどね。
ぜひ、お試しください。

では、明るいはんだ付けを!