こんにちは、はんだ付け職人です。


今日は、皆様が 社内、校内にて展開しておられる
はんだ付け教育の際にあると便利なツールについてのお話です。

私が講習会などでもよく使っているツールなので
ご覧になられたことがあるかたもいらっしゃるかもしれません。

それは何かと申しますと、コテ先と端子などの大きな模型です。
もちろん、既製品は売っていませんでしたので、

子供の積み木を密かにもらったり、
ホームセンターで買ってきた木の棒を切ったり、
ゴムへらを切ったりして、工夫しています。

その画像はこちら
https://godhanda.co.jp/blog/52374788-2/

※例えば、C型コテ先の模型は、木の丸棒をノコギリで
 斜めに切断したものです。
 チップ抵抗は、直方体の積み木をスプレーで着色したもの。
 いずれも数百円のものです。


こうした模型をいったい何に使うのか?

・・と言いますと、チップ部品やカップ端子、
SOPのリードなどの母材に、コテ先をどのように当てるか?

を説明するために使用しています。

といいますのも、ハンダゴテとコテ先の選定とコテ先温度が
適切ならば、あとは母材へのコテ先の当て方が、
はんだ付けの出来を大きく左右します。

たとえば、SOPのリードにコテ先をどのように当てるのか?
については、リード端子だけでなく、基板のパッド部分にも
効率的に熱を伝える必要がありますので、

適当に当てていたのでは、熱不足やオーバーヒートを引き起こします。

実際のはんだ付け作業を行っている手元は、細かいために
ほとんど肉眼では見ることができず、ほとんどの場合、
学ぶ側は、コテ先をどのように母材に当てているかを
判別することができません。

そこで、登場するのがこうした模型なわけです。

カップ端子なんかはプラスチックのボトルをカッターナイフで
カットしてペンキをスプレーしていますが、
なかなかの出来だと自負しております。

はんだ付け教育、指導のお役に立てば幸いです。


では、明るいはんだ付けを!