こんにちは、はんだ付け職人です。
今日は、はんだ付け本の紹介です。
著者は、長谷川 正行先生で、タイトルが長いです。
「カラー写真で見るマイクロソルダリング不良解析」
―基本現象からBGA不良を徹底追跡 [単行本] です。
長谷川先生の本は、前著もかなり読み込んでお世話になりました。
(前著は絶版になっており、なかなか入手できません)
この本も出版されてすぐに購入し、不具合解析のたび、
該当箇所を開いて調べるのに活用しています。
(辞書代わりですね・・)
今回、久しぶりに時間ができたので、
じっくり表紙から赤ペンを持って読み始めました。
この本の優れているところは、
通常はんだ付けの不具合が発生した場合、
道具や、人のスキル、設備の設定条件を
疑って掛かることが多く、
なかなか、真の不具合発生原因に至ることが難しいと思います。
ところが、本書では科学的な観点から、
基板や部品の製造工程(メッキやプレスなど)に潜む、
不具合原因を炙り出してくれます。
実は、製造ラインには何も原因がないのに、
的外れな不具合対策を行っている可能性が大きい・・
と思わせる事例がたくさん出てきます。
また、一見すると何も関係がないように思える
「工場の自販機からは炭酸飲料水を撤去すべき」といった話も、
読めば納得できる興味深い話です。
価格は、少々お高い(¥3,990)ですがお薦めです。
はんだ付けに携わる方には、
知っておいたほうが良い事例が満載です。
では、明るいはんだ付けを!