こんにちは、はんだ付け職人です。
先週ちらりとお話ししましたが
私が「あの手術用ルーペをはんだ付けで使ったらカッコいいなあ・・」
と思ってしまった、
【医龍3】で朝田龍太郎(坂口憲二)が手術で使っている
双眼ルーペについてのインプレッションです。
購入したのは、厳密には医療用ではなく
工業用なのですが、構造や重量などは同じらしいです。
参考
(今回、購入した双眼ルーペは倍率3倍でした)
重量は85g
100gもないので「軽い!」と思ってしまいますが
普段私が使っているメガネは
HOYAのエアリストという超軽量のメガネです。
(11gしかないです)
双眼ルーペを掛けたとたん「重た・・」
じっとしていても、ズリズリ・・とメガネがずり落ちてきます。
お医者さんは、自分専用にオーダーメイドしてもらうから
そんなことはないのでしょうが
(ン十万円します・・)
何か、ずり落ちないようにする工夫が必要かと思います。
また、目の幅やレンズの向きを調整するのは意外に難しいです。
ビシッと合わせないと、立体的に見る事ができませんので
細かく調整します。
私の場合、10分程度で、酔ってきました。
(お医者さんのインプレッションでもかなり苦労されているようです)
また焦点を合わすのは自分の顔とはんだ付け対象物との
距離ですので、少しでも顔が動くと
焦点がずれます。
焦点が合うと「おっ!」明るく良く見えますが
キープすることができません。
(強靭な精神力と体力が必要です)
じっとしているのにとても気を使いますし
肩が凝ります。
「伊集院!落ち着け・・」などと
目線を上げてしまうと、どこが術野だったのか
わからなくなってしまいます。
こうしたルーペで実際に何時間も手術されているのかと思うと
外科医の先生の大変さがよくわかりました。
ただし、私は日常近眼でメガネを掛けていますし
(裸眼は0.1ありません)
目が疲れやすい体質です。
実体顕微鏡でも酔われる方もいらっしゃいますので
正しい使い方が出来ていないのが理由かもしれません。
せっかく購入したものです。
できれば有効に活用したいので、いい情報をお持ちの方は
教えていただけると幸いです。
調べてみると、脳外科手術などでは、お医者さんも座って
実体顕微鏡を使われるようです。
(すごいアームが付いてます。ン百万します)
双眼ルーペは、あまり細かい手術には使われていないようです。
・・と考えると
我々はんだ付け職人は、朝田龍太郎にも負けない
精密な作業をしているのかもしれません。
(顔は負けるけど・・)
10~20倍程度の実体顕微鏡使ってますしね。
では、明るいはんだ付けを!