こんにちは、はんだ付け職人です。

今週も引き続き、
はんだ付けを工程審査、工場監査の面から
考える・・の第15回目です。

今日は、「12:物流管理」です。

12-1:先入れ、先出しの手順は、明確になっており
     その通り実施されているか?


先入れ、先出しは、書面に書いて配布しただけでは
実際の運用が困難です。

なんとなく「古いものから使うんだな・・」ということは
理解できますが、製造の現場では日が経つにつれ
あいまいになってきます。

また、「先入れ先出しはどのように管理していますか?」
と尋ねられたときに、
「えー・・古いものから使うようにしています」

という答えでは、「何もやっていないな」と
思われてもしかたないですね。

たとえば、部品棚などに部品を入庫する経路
部品を出す経路をわかりやすく表示するなどの
仕組みがあると直感的にわかりやすく

先入れ先出しが自然に運用されるようになります。
↓こんな感じ(糸ハンダの例)
先入れ先出し

 

 

 



在庫がある一定数に減ったら発注する仕組みや

ここに注文先や価格、仕様などを明記した
FAX注文用紙なんかを用意しておくと
さらにわかりやすいですね。


12―2:包装、梱包、輸送方法は
     指示通りされているか?


たとえば、特急品や小ロット品、
数量が一時的に増えた場合など

製品の保護に問題が発生する可能性があるような
包装、梱包、輸送方法がとられているとまずいわけです。


特急品や小ロット品、
数量が一時的に増えた場合に、

客先の指定以外の包装、梱包、輸送方法が
行われていないかを工程審査の前に確認しておく必要があります。

その上で、客先の指定以外の方法を用いたい場合は、
技術的な裏付けを取った上で承認をもらっておきます。

仕様変更依頼書サンプル
仕様変更依頼書

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



こんなフォーマットでお客様に要望を出してみると良いと思います。


はんだ付けを工程審査、工場監査の面から考える・・
のシリーズですが、全部で13項目なのであと少しです。

最後には、工程審査、工場監査の準備項目を
一覧表にまとめて各帳票のフォーマット例をエクセル形式で
ダウンロードできるようにしようと考えています。

では、明るいはんだ付けを!