こんにちは、はんだ付け職人です。
今週は、先週の続き、
はんだ付けを工程審査、工場監査の面から
考える第2弾です。
さっそく次のチェック項目を見てみましょう。
これも重要視される点ですね。
3:図面、標準類の管理
3-1:図面、標準類の管理責任者は?
また、その管理業務は明確ですか?
この項目は、管理責任者を定めるのは容易ですが
管理業務を明確にするのが鍵です。
図面、標準類を管理台帳で管理すること。
配布したら受領証を発行すること。
改訂があった際に、どのように連絡するのか?
旧図面を含め、回収のルールを定めておくこと。
などを決め、なおかつ運用しなければなりません。
3-2:必要部門に図面、標準類が配布されており
常に最新のものが保有されているか?
これは、前の3-1項がきちんとできていれば
問題ないはずなんですが、
外注さんの管理がキモになりますね。
自社と外注さんで図面が違ったりすると
まずいわけです。
3-3:図面、標準類の改訂を関係部門に
周知徹底するルールがあるか?
これは、見逃されがちですな項目です。
図面、標準類を差し替えるだけで
どこが変更されたのか
説明がない場合が多いのではないでしょうか。
変更、改訂した部分を文書で連絡するような
ルールがあると完璧です。
3-4:図面、標準類に疑義が生じた時はどうするか?
まずは、問題発生時に、
必ず客先に連絡がされるようなルールが必要です。
要は、自社で「勝手に問題解決しないよ」
というルールになっていればOKです。
3-5:不要の図面、標準類は客先に返却されているか?
改訂の場合だけでなく、
生産が終了したものについても
客先に返却されてあり
なおかつ管理台帳で確認できると良いですね。
3-6:図面、標準類の作成、改訂、廃棄する時は
関係者によって内容が検討されているか?
これは、作成者、照査、認可者が
定められているか?
標準類に押印がされているかを問われます。
図面、標準類の管理については、
こんなものです。
品質管理を担当している方は、
日々こうした業務をされているわけです。
決して華やかな仕事ではありません。
むしろ、クレームの対応など
損な役回りが多く、心労も大きいでしょう。
上記のチェック項目を見て
うんざりした方は、
品質管理を担当している方々に感謝です。
では、続きはまた来週。
では、明るいハンダ付けを!