前回『DAコンバーターのプロセッサ交換 改造その①』でお話したDAコンバーターのその後、『改造その②』です。今回は11個のオペアンプを交換し、従来のフラットケーブルを金と銀の合金で出来た(!!)単線のケーブルに交換します。
まず、11個のオペアンプですが、低温ハンダを使って取り外します。専用フラックスを2方に塗布し低温ハンダを溶かしていきます。低温ハンダの融点は非常に低く、約58℃です。(今回使用したのはサンハヤトSMD-21というものです)
基板上にもともとあるハンダと混ざって約100℃で溶け出します。融点が低いので1度コテを当ててから固まるまで時間がかかります。塗布したハンダにコテを順番にあてていると部品が動き出してくるのでピンセットでつまむとスルッと取れます。取り外した後は1度洗浄液で付着した専用フラックスを除去する方が作業がしやすいと思います。
次に交換用のオペアンプをハンダ付けして第一段階はクリアです。続いてケーブル線の交換です。こちらは従来付いていたコネクタを取り、新しい単線ケーブルをコネクタを使用せず、スルーホールに直接ハンダ付けしていきます。
これで『改造その②』も完成です。一体どんな音がするのでしょう…?