こんにちは、はんだ付け職人です。
今週は、使用したハンダゴテやこて先の保管、管理方法についての
お話です。
メールで下記のようなご相談を受けました。
※100パーセント鉛フリーで管理しておられる環境で
はんだづけ終了する際には必ずこて先にはんだを乗せて
棚に片付けたり、こて先をケースに入れて管理しておられるのですが
少し使わないと錆びてきて使えなくなる。
海に近いということもあり、塩害の影響も多少あるとは思うが
どういう管理をしたらよいか?
とのことでした。
確かに、当社でも時々しか使わないハンダゴテやこて先を
久しぶりに使おうと引っ張り出してくると、錆びていることが
よくあります。
少しでも、熱を掛けたハンダゴテや、こて先は
赤錆が浮いてきますね。
「錆びてるなあ・・」と、普段思ってはいるものの
安易に交換したりしていましたが、さて、どういう保管や管理をしたら
良いのでしょう?
早速、日本最大のハンダゴテメーカー白光(HAKKO)さんに
質問してみました。
では、その回答です。
※こて先が錆びる理由にはフラックスに含まれる塩素がメッキ部に
侵入したり、付着したりするところからはじまることが考えられます。
また塩害も考えられるとのコメントのように環境的にも左右される
ことも考えられます。
メーカーによってはこて先のメッキ方法によってサビの対策を
しているところもあるようです。
ほとんどのこて先ではクロムメッキ処理を施しているのですが
この厚みによってもサビの出具合が変わるとのことです。
白光の場合は対策として若干クロムメッキを厚めにつけています。
メーカーによってはクロムメッキの厚みでサビが出やすいとか
いうこともあるようです。
・サビを防ぐ方法として空気との密着を防ぐために油を塗布したり・・
とありますが、熱を入れたときに煙が出たりと不具合が生じるようで
現実的ではないようです。
・・ということで、残念ながら「これぞ!」という対策は
見つかりませんでした。
未使用のこて先なら、密封容器に入れて乾燥剤などと保管しておけば
大丈夫ですが、一度使用するとフラックス中の塩素などに
腐食されるようですね。
そこで、皆さんに教えを請います。
「うちではこうしてるよ!」
「こうすれば大丈夫だよ!」
といういい方法があれば、教えていただけるとうれしいです。
いただいた回答は、このメルマガでも紹介させていただきます。
(ブログにもUPします)
よろしくお願いいたします。
では、明るいハンダ付けを!