9・4 ①


















自動車ECUのコンデンサ交換です。内部を確認したところ使用されているコンデンサは2個のみでそのうち1個が膨れていました。膨れているコンデンサをチェッカーを使って測定してみました。

静電容量μとESRΩ(等価直列抵抗)の測定です。膨れ・液漏れといった症状が確認できるコンデンサはこの2つの数値に異常があることが多いです。正常なコンデンサのESRは容量、耐圧、種類により0.01から5Ω位です。今回測定した膨れたコンデンサは容量・耐圧と比較して1.2Ωと数値が高めでした。

目視の他にこの数値を測定することによって、故障の原因やコンデンサの良し悪しが判別できます。

9・4 ②



















コンデンサの不良が確認できたので交換していきます。自動車のECUは基板も小さくパソコンのマザーボードのように小型噴流DIP槽を使用しなくてもハンダコテとハンダ吸い取り線で交換が可能です。
但し、基板表面にコーティングがしてある事が多いのでそれを必要な箇所だけ取り除いてから作業します。

ハンダ吸い取り線でコンデンサの両極のハンダを吸い取っていきます。吸い取りにくいときはハンダを少し足してやったりフラックスを塗布する事でうまく吸い取れます。取り外すコンデンサを廃棄する場合はニッパーで足をカットしてハンダコテをあてやすくすると比較的簡単に取り外しできます。

が、…あまりコテ先で長時間いじっているとスルーホールのパターンが剥離してしまうので注意!です。

交換できました。無事に動いてくれると思います。

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