こんにちは、はんだ付け職人です。

今日は私の新しい著書の発行が決まりましたので紹介させていただきます。

日刊工業新聞社から発行されている、モノづくりの諸作業を
写真を多用して易しく解説する「目で見てわかるシリーズ」

・目で見てわかる 旋盤作業
・目で見てわかる 研削盤作業
・目で見てわかる フライス盤作業
・目で見てわかる 測定工具の使い方
・目で見てわかる 溶接作業
・目で見てわかる 溶接作業(スキルアップ編)
・目で見てわかる 手仕上げ作業
・目で見てわかる 旋盤産業のべからず集
・目で見てわかる フライス盤作業のべからず集

には、今まで「はんだ付け」の本がありませんでした。

実は3月から、原稿を書いておりまして、おかげさまで皆様にご協力頂き、
今月9月27日「目で見てわかる はんだ付け作業」が出版されることに
なりました。

内容については「はじめに・・」を引用いたしますと

————–以下引用——————
はじめに

 私が【はんだ付け職人】を自分で名乗り始めてまもなく5年になります。
 はじめは、広く一般の方にもはんだ付けのことを知っていただこうと
ホームページではんだ付けの知識について公開したのが始まりでした。

 ところが、ホームページで情報を公開するうちに、逆にさまざまな
情報が集まってくるようになりました。

 電話やメールで一般の方や企業にお勤めの方のお話を聞いたり、
はんだ付けセミナーで受講生の方々とお話をするうち、世間一般の方の
はんだ付けに対する誤解がとても多いことに気付かされました。

 まず第一に、見た目に金属を高温でドロリと溶かして接合することも
あって、溶接や強力な接着剤のようなイメージを持たれている方。

 第二に、真似をすることで、ある程度出来てしまうため
「あーわかった。わかった。」と錯覚にだまされている方。

 第3に、はんだ付けが上手くできないのは技術が未熟なせいだと
思いこんでいる方。

 こうした誤解を生む背景には、現在出回っているはんだ付けの
教本や教材が技術的なことや学術的なものに偏っていること。

はんだ付けについて学ぶ機会がとても少ないことが挙げられます。

 実際に、「中学校時代に1~2時間学んだことがあるだけです・・」
という方が、日々はんだ付け作業に携わっていることはめずらしくは
ありません。

 電気製品は年々小型化しており、それに合わせて電気回路の集積度は
増し、電子部品も小型化しています。

 また、はんだ付け業界では、欧州でのRoHS指令への対応のため、
数年前から鉛を含まない鉛フリーはんだを使用することが多くなって
きました。

 こうした背景から、はんだ付けを取り巻く環境は大きく変化しており、
ハンダゴテの進化にも目を見張るものがあります。

ところが、肝心のはんだ付けに関する教本・教材の類は20数年来
変化していないということもあって、ますますはんだ付けに対する
誤解や誤った認識が増えてきています。

電気製品の製造に用いるはんだ付け技術や検査は自動化が進んできた
とはいえ、ハンダゴテを使った人の手によるはんだ付け作業が無くなる
ことはないでしょう。

 そうした中、DVDやホームページとメルマガを使って細々と
はんだ付けの情報を提供してきましたが、このたび日刊工業新聞社さん
のご協力により「目でみてわかるはんだ付け」を執筆させていただく
ことになりました。

 これからはんだ付けを始められる方、はんだ付け作業に興味を持った方に、
本書を通じて少しでも「ああ、そうだったのか!」と思って頂けたら
大変嬉しく思います。
———————-引用ここまで—————–

というわけで、今まであったはんだ付けの本では、さらりと流されていて
詳細がわかりにくかった箇所まで詳しく解説しています。

先日、原稿を読んでいただいた職業能力開発総合大の先生のご感想です。

【1.目で見てわかる「はんだ」の件
データを拝読させて頂きました.これは間違いなく売れる本になると思います.
文章も読みやすいですし,写真もきれいです.
何より,中身が素晴らしいと思います.
実務と理屈がちょうどよいバランスですので,今までには無い本になると思いま
す.】

ということで、最大級の評価を頂戴しました。

この本を通して より多くの方にはんだ付けを楽しんで頂けることを願っています。

では、明るいハンダ付けを!