こんにちは、はんだ付け職人です。
今週も、ハンダゴテのコテ先形状についてのお話です。
今回は、D型、マイナスドライバー型と呼ばれる形状のコテ先を
紹介します。
ご覧のとおり、母材への接触面積を大きく採ることが可能で
効率よく熱を伝えることが出来ます。
この平らに削った面の幅が、母材に合わせていろいろ選べるように
なっており、繰り返し同じものをハンダ付けする場合などには
コテ先の形状を決めておけば、効率よく作業することが可能です。
たとえばDサブコネクタのピン端子が並んでいるような場合は
端子間が狭いので、C型のようなコテ先は使いにくいですが
鉛筆型の先端を少しだけ平らに削ったようなD型タイプを使えば
狭い箇所でも平ら面をピン端子に当てることが可能です。
また、チップ抵抗やチップコンデンサなどは角型ですので、
基板と部品の端子の両方にコテ先を接触させるのが、とても
容易です。
さらには、リードのずらりと並んだSOPやQFPなどの
ICリードがブリッジした際に、複数のリードに一度に接触する
ことができるため、リペア(手直し)作業にも重宝します。
幅の狭いものは、あまり熱容量が大きくありません。
(鉛筆型と同等です)
幅の広いものは長さが短くなる効果もあって、熱を伝えやすく
熱容量も大きく感じます。
コテ先を数種類揃えておく場合には、幅は1.5mm、2.5mm程度
のものが使いやすいと思います。
ps: 久しぶりに、メバルを釣ってきました。
急に暖かくなったため、水温も急上昇。
おかげで日本海にも赤潮が発生しました。
でも、この赤潮がいい仕事をしました。
(もう10年になります。よろしければ・・)
では、明るいハンダ付けを!