こんにちは、はんだ付け職人です
今週は、先週の【はさみハンダ】に引き続いて【置きハンダ】ついてのお話です。
置きハンダとは、あらかじめカットしておいた糸ハンダを母材の上に載せておき
ハンダコテを当てて加熱し、ハンダを溶かしてハンダ付けする方法です。
ピンセットとハンダコテを持った状態でハンダ付けしなければならない場合や
(手が3本欲しい場合・・ありますね。)
ハンダ量を制限したい場合などに使う手法です。
糸ハンダは、皆さんご存知のように軟らかいですので、カッターナイフで簡単に
カットすることができます。ネギや大根のようにサクサクと切れます。
ですので、あらかじめ糸ハンダを例えば5mmにカットしたものを作成しておけば
ハンダ量を定量に供給したり、ピンセットで部品を押さえながら、ハンダコテを
使うことができます。
リード部品や丸い端子などでもリング状にした糸ハンダを使えば、ハンダが移動
することはありません。
市販品に【リングハンダ】という商品もありますが
https://www.resona-fdn.or.jp/data_files/view/1751/mode:inline
丸棒にコイルのように糸ハンダを巻きつけて、丸棒を縦に切るように
カッターナイフで切れ目を入れると、リング状のハンダを一度にたくさん作る事
ができます。リングの直径も棒の太さによって変えられます。
置きハンダは、はさみハンダの一種とも言えますから
☆ フラックスを100%活用できる
☆ コテ先の熱を無駄なく使える
☆ 部品の熱し過ぎによる、熱破壊が起こりにくい
という利点はそのままです。
意外に使える技ですので、暇な時にでも試しておくと将来ひょんなことで
役に立つかもしれませんね。
では、明るいハンダ付けを!