こんにちは、はんだ付け職人です
今週は、先週お話した『不足する熱容量をいかにして補うか?』に
紹介していなかった、ホットプレートについての話題です。
「お好み焼き 焼くんと違うんかい?」と思われる方もあるかもしれませんが
当社ではホットプレートを使うことがたびたびあります。
ホットプレートは市販のもの(お好み焼き用)でも使えないことはないのですが、
たいてい鍋のように縁が上がっているので使いにくいですね。
(手首をヤケドします)
当社で使用しているものは、工業用のホットプレートなんですが
【アズワン ホットプレート】などで検索しますと比較的使いやすい
工業用のホットプレートが出ています。
その場合でも手を置く台がないとヤケドしますので巾12cmくらいの
木の板で高さ10cm程度のコの字型の台を自作して使用しています。
手がふるえないので便利です。
裏面に突起物が出ていない基板の場合、効率よく温められます。
大きな基板のグランドパターンなどに、極小のコネクタなどを
ハンダ付けする場合、大きなハンダコテは使えません。
(コネクタの樹脂部が溶けてしまいます)
こういった場合に、ホットプレートの上に基板を置いて予熱しながら
実体顕微鏡を使って、小さなハンダコテで楽にハンダ付けすることが
出来ます。
ホットプレートの温度は、工業用の場合比較的正確に制御できますので
素材にあわせて80~200℃の範囲で使用しています。
部品を取り外したい場合にも、ハンダの融点にまで温度を上げると
QFPなどの表面実装部品を外すことが可能です。
『不足する熱容量をいかにして補うか?』から派生するホットプレートの
意外な使い方でした。
では、明るいハンダ付けを!