【インターネプコン2026】はんだ付け職人が「おっ…」となった道具たち
2026年1月22日、東京ビッグサイトで開催された「インターネプコン」に行ってきました。
新型コロナウイルス感染症のせいで数年遠ざかっておりましたので、久々のネプコンです。
今回、特筆すべきは株式会社エンジニアさんの新型ワイヤーストリッパーPAW-23/24です。

最初「派手なワイヤーストリッパーやな?」と何気に手に取りギュッと握ったところ、
「ん?・・」 微妙なバネ感が伝わってきました。
「もしや?・・」と思って、刃の部分を凝視しながらグリップをギュッと握ると、
刃が微妙に開くのがわかりました。
「ええっ! ひょっとして?」と試しにリードの被覆を剥いたところ
「おおっ~!すっげえ~!」と声が出ました。
この声が聞こえてしまったのか、ここで高崎社長が登場して、
いろいろ説明してくださいました。
被覆を剥けるサイズは、PAW-23では、なんとAWG36までが対象。
こんな極細線、通常ではよほど気を付けていないと、芯線が傷ついたり、切れたりします。
ところがこのPAW-23、グリップをギュッと最後まで握ると、少しだけ刃が開く構造になっています。
このため、被覆だけをカットして、わずかに開いた刃が被覆だけを引っかけて
スルリと剥けるという優れもの。
この動作、確かに我々職人はやってます。スゴイところに目を付けたな・・と感動いたしました。
またこのワイヤーストリッパー、被覆を剥く半丸型の刃の部分も閉じたときに
真円になるように設計されているそうで、
高崎社長曰く、
「どこから見た時に真円なのかが大事なんですよね・・」
とおっしゃってました。
もちろんゴッドはんだでも即導入です。
この商品、ワイヤーストリッパー界の構図を塗り替えるのではないかな?と思います。
(※高崎社長のお話では1/20に特許が下りたところのホヤホヤの商品です。)
エンジニアさんでは、他に手動はんだ吸い取り器がリニューアルされていました。
この吸い取り器も優秀で、電子機器組立て技能認定試験では非常に役に立ちます。
(先端のシリコンチューブが良い仕事します)
その他、M2やM2.6のネジをキレイにカットする「ネジパッチン」など
(※ポール牧さん由来)
ユニークなネーミングの優れもの工具がたくさん展示されておりました。

さて、肝心のハンダゴテについては、今年は特に目新しい新型機はなく、
GOOTさんでは、旧型のステーション型セラミックヒーターのハンダゴテが、
アナログからデジタル液晶に改良されたり、
(コテ先が最近流行のヒーター一体型でない為、ランニングコストが安い)

HAKKOさんでは、2ポートだった200Wのハンダゴテが3ポートになって、
はんだ吸い取り器が接続できる仕様のものが追加されてりしていました。
(多能工化と品質的に記録を残すためのもの)

また、Wellerの正規代理店が「日本ゲスコ」さんから「ラプラス」さんに代わったそうで
最近、コテ先のカタログがWEBで見つからなくて苦労してましたが、
ようやく、ちゃんとしたカタログがいただけました。
Wellerのハンダゴテはもちろん優秀ですが、私が気になったのは吸煙機。
とても静かで能力が高く、シンプルな構造で「良いな」と思いました。

吸煙機は、意外な盲点で2005年までは「ケムパー」というシロッコファン式の
静かで強力な吸煙機があったのですが、現在はこれに代わるものがありません。
どこか作ってくれないかな? とずっと思っています。
(ケムパー 2005年製 現在販売されていません)

他には、Vesselさんから小型で軽量の帯電防止のそよ風を送る装置は、
0201,0402サイズのチップを実装する際に、静電気を除去するのに
価格も安価で「良いな」と思いました。

Vesselさんは、近年静電気対策に力を入れておられまして、
机や床に敷く導電マットも「一番安くて性能が良いです!」と
胸を張っておられました。
またボンコートさんの「糸はんだV溝加工機」が線径Φ0.3~0.8mmにダイヤル調整で
対応できて、価格も安価なのではんだボールの飛散に困っておられる方には、
試してみられるのに「良いな」と思いました。

以上、2026年インターネプコンで、はんだ付け職人が気になったものでした。
お役に立てば幸いです。
では、明るいはんだ付けを!








