はんだ付けに光を!(2017.12.19)酸化していないコテ先による
表面張力を使ったはんだ量調整
こんにちは、はんだ付け職人です。
もうすぐクリスマスですね。
毎年恒例?となりました
「2017はんだ付け職人のMerry Christmas, Mr. Lawrence」を
UPしました。
お耳汚しかと思いますが、よろしければお聴きください。
さて、今日は1005、1608やQFPなどの微細な表面実装部品の
はんだ量調整ついてのお話です。
実体顕微鏡で拡大しなければならないほど小さな部品のはんだ付けでは、
はんだの表面張力が大きく影響します。
フィレットが形成される程度にはんだ量を調整しようとしても
はんだが融けた瞬間に、ドカッと水玉のようにはんだが盛られて
しまうことはよくあります。
これを防ぐためにはコテ先が酸化していない状態に
保たれていることが条件になります。
酸化していないはんだに良く濡れるコテ先は、
はんだが触れると、パアッとはんだがコテ先に薄く濡れ広がっていきます。
この表面張力を使って、はんだをコテ先全体に逃がしてやるわけです。
次の動画は、はんだ付け検定では1級の課題である1005と1608チップの
実装の場面です。
非常に大きなGNDパターンを持つ難易度の高い課題です。
ヒントになれば幸いです。
では、明るいはんだ付けを!