皆さんこんにちわ。お茶@はんだ付け職人です。

今回のお題は依頼数が増えつつあるECUをご紹介します。

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トヨタ・カローラなどに使われているECUですね。
最近増えてきているということは寿命を迎えているということ。
ちなみにこれはコンデンサの寿命であって基板はまだ大丈夫です。

代表例を見てみましょう。

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基板のクローズアップを見ていくと・・・

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む!色がおかしい!?!?

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液漏れして腐食していますね。トランジスタの周囲まで腐食しています。
テスタでチェックしたところ、トランジスタの機能は活きています。

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こちらは表面のコート剤が侵されて剥離しています。
コンデンサを全交換、腐食した箇所を点検補修して作業完了です。

点検補修はどうするのか・・ご覧いただきしましょう。

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まず腐食が進んでしまって変色した箇所を削って銅パターンを削りだします。

細かいところに断線があったり銅パターンが薄くなっていたりするので、
リード線でのジャンパー、はんだメッキなどなどで補修します。

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サビを剥がした後、はんだメッキしてあります。
削ってしまったパターンと残存パターンの補修と保護が目的です。
そして絶縁のためにレジスト復活材を塗布をします。
1回では薄く、不均等ですので塗りを複数回繰り返します。

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あとは乾燥を待って組立てて完了です。

弊社では顕微鏡を覗きながら手作業で補修を行っています。

[お願い] 
人命にかかわるECUの修繕に関しては個人様からのご依頼受付ができません。
必ず整備工場経由でご依頼頂きますようお願いいたします。

「おおよその金額が知りたい」「これは作業してもらえるの?」など
気になることがございましたら、お気軽にお問合せください。