今日は、はさみはんだによるチップコンデンサのはんだ付けの様子を
映像でご覧いただきましょう。
鉛フリーはんだを使用する際には有効と言われている手法です。
かなりのんびりとした、作業の様子がわかるかと思います。
撮影は、ビデオカメラの小さなモニタを反対に向けて
行いましたのでモタモタしておりますが
危なげなくはんだ付けしているのが、わかるかと思います。
はんだ付け条件は
鉛フリーΦ0.3mm(スズ銅ニッケル、ゲルマ)
ハンダゴテHAKKO951
コテ先2.4D
コテ先温度330℃ です。
チップLEDのはんだ付けなどは、
ほとんど同じ作業になります。
まず、ランドに予備はんだを行っていますが
糸はんだを、最初にランドにデンッと置いた上から
コテ先でそっと押えますと、簡単に予備はんだが行える様子がわかります。
最初に熱したハンダゴテをランドに当てると
ランドが酸化してしまい、はんだが乗らなくなってしまうことが
よくあります。
コテ先温度が高過ぎる場合にはもちろんですが
基板の熱容量が大きい場合にも、起こりやすい現象です。
その点、はさみはんだの手法は最初にランドにフラックスが
流れてランド表面の酸化膜を除去してくれますので
そうした不具合が起こりにくくなります。
※逆に言うと、はんだはフラックスがないところへは流れません。
自動車のエアコンパネルのLED交換などでは
よく、基板のパターンを焼きすぎて剥離させたり
消失させてしまったりする方がおられますが
こうした映像がお役に立つかもしれません。
D型コテ先の形状も案外、こうしたチップ部品にマッチすることが
ご理解いただけるのではないでしょうか。
※もちろん、鉛入りの共晶はんだを使えば
もっと簡単に作業することができますね。
先週、立て続けに自動車エアコンパネルのLEDのはんだ付けについて
ご質問をいただきましたので紹介させていただきました。
では、明るいはんだ付けを!