こんにちは、はんだ付け職人です。
今週も引き続き、
はんだ付けを工程審査、工場監査の面から
考える・・の第5回目です。
ようやく「製造工程の管理」の項に入ってきました。
このあたりから、具体的なはんだ付けの管理が
出てきます。
7:製造工程の管理
7-1:製造標準類(QC工程図、作業手順書)
が作成され、
現場で活用できるように整備されているか?
ここは要約すると
いつも同じ工程、材料、手順で製造するために
必要な書類が揃っていますか?
を問われています。
事前準備として、
QC工程図、作業手順書を作成しておきます。
QC工程図のサンプル参照
現場ですぐに確認できるように掲示、
または、すぐに取り出せるようにしておきます。
7-2:QC工程図の管理ポイントが明確になっており、
管理基準が定量化されているか?
これは、作成されたQC工程図が
本当に役に立つかどうかを問われています。
上記でリンクしたQC工程図のサンプルに
手はんだ付けに特化した例ですが、
製造工程図、工程No、工程名、管理項目
管理基準、管理方法
関連標準名とNoを記しておきました。
こんな感じで作成していただければ良いと思います。
7-3:QC工程図と作業標準、作業手順書は
整合できているか?
これは、そのままQC工程図と作業標準類の
整合性を問われています。
※たとえば、
QC工程図と作業手順書で
指示されている「コテ先温度」が
異なっていたりするとまずいですね。
どちらかだけが改訂されたりしていないか
照らし合わせてよく確認しておかねばなりません。
7-4:製造標準類(QC工程図、作業手順書)
通りの作業ができているか?
これが、工程審査・工場監査の現場確認のメインです。
ときおり、実際の作業者へのヒアリングなどを交えて
チェックされます。
早めに、自社内で工程審査のシュミレーションを
実施しておきます。
実際の作業と違っている点は
必ず見つかるものです。
たとえば、ハンダゴテの運び方、こて先の当て方
などは要注意です。
7:製造工程の管理の項は 10項目あります。
ちょっと長くなりますので、
続きはまた来週にさせていただきます。
では、明るいハンダ付けを!