本日ご紹介するのは、手はんだ付けの作業の中でも意外に多い
「基板のランドにリード線をベタ付けする」タイプのはんだ付け教材です。
リード線のベタ付けとは、こういう作業です。
自動機で自動実装された基板に、最後の組み立て工程で
数か所だけ手はんだ工程があることは多いと思います。
そういう時によく登場するのが、リード線のベタ付けです。
出張講習にお伺いする機会に、コネクタのはんだ付けに次いで
多いのがこのタイプのはんだ付けです。
ところが、いざ講習で実習を行おうとすると、意外に適切な教材が無く、
表面実装部品実装用のランドに、はんだ付けするなどして
対応してきました。
そこで、「実務に役立つよう、パターンの熱容量やリード線の太さが違い、
一度に沢山練習出来る教材を提供できないか」ということで、
このたび、「リード線ベタ付け基板」を作成し、
リード線をセットすることに致しました。
リード線 AWG26 10本
AWG22 10本
(全長6cm)
それぞれ、
AWG26は両端を3mmセミストリップ
AWG22はを4mmと7mmセミストリップ してあります。
基板のランドは、2.5×2.5mm、2.5×4.0mm、4.0×5.0mm、8.0×8.0mmの4種類の大きさ。
また、実際の製品のはんだ付けするランドは、いろいろな熱の逃げ方が想定されるので、
大きく熱容量を変えた3種類のパターンを設計してあります。
リード線の太さや、ストリップ長、ランドの向きなど変えることで
多くのパターンのベタ付けを試すことが出来ます。
こうした「ベタ付け」はんだ付けを行う際は、
まずは、リード線の芯線に予備はんだを行うのが定石です。
また、ランドにはあらかじめ予備はんだをしておく場合と、
しない場合のどちらもあるかと思います。
(作業性の良いほうを選択)
糸はんだは、この基板の大きいランド、中くらいのランドならφ0.8mm径程度
小さいランドならφ0.5~0.6mm径程度がやりやすいと思います。
コテ先は、基本C型が適していると思いますが、
D型でもいけるかと思います。
下記にリード線ベタ付け基板に実際にはんだ付けしている例を貼っておきます。
参考になりましたら幸いです。
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