こんにちは。
はんだ付け職人の大堀です。
オートバイの季節になりましたね~ 颯爽と走る姿が気持ちよさそうです。
(私は中免なのですが、バイクは止まると地獄になる事を知っています;汗)
この気持ちの良い夏期に増えるのがバイクの電装品不具合の修繕依頼です。
梅雨の時期にはジッとしていたバイクを引っ張り出して、いざ出立!と思ったらランプが点かない、、、
バイクあるあるですよね。。。
そのような中、意外な事にアメリカを代表するバイク「ハーレーダビッドソン」のポジションインジケーターランプの不具合が連発しています。
本当に意外ですよね。大排気量の空冷OHVのエンジン音は迫力があって、第二次世界大戦ではアメリカ軍の軍用バイクとして正式採用されたりした牽牛さを絵にかいた力強いバイクなのですが、電装類が少々弱いのだでそうです。(オーナーの方が言われていました)
今では水冷式も多く存在しますが、やはり電装類がイマイチ弱いのだとか。
今回ご紹介するポジションインジケータはギアポジションやウィンカーの点滅状態等を表示するもので、さほど難しい回路が搭載されているものではありません。
ところが、この基板が入っている筐体が防水処理されていないのです!
乾燥した欧米の空気に比べ、梅雨や湿度の高い日本の空気は大敵ではないでしょうか?
修繕依頼を受けた基板を見ると、大抵パターンが腐食していて断線していたりします。
電解コンデンサの液漏れによるものではなくて、明らかに水の侵入によるものです。
最も多い不具合現象は「N」(ニュートラルランプ)が点灯しなくなると言うものです。
そのためLEDに不具合があると思われてLEDの交換をご希望されるのですが、実はパターンが断線しているのが原因なのです。
中を開けてじっくり調査しないとわからないような部分のパターンが断線したりしています。
一例ですが、スルーホール(基板の裏と表を繋ぐパターンの一種)が断線しているなど、なかなか素人目には発見が難しい場合が多いです。
弊社では顕微鏡やアナログテスター等を使用して、わずかな抵抗値の差を見極め断線箇所を探して行きます。
なかなか根気の要る作業です。正直言って、はんだ付け作業の何倍も時間がかかります。
今回も実車に接続した結果、問題なく動作したとのご連絡を受けました。(今年に入って既に数件のご依頼があります)
部品交換すると5万円程かかるとの事ですので、大変喜んで頂けました。
作業代はご依頼品の状態にもよりますが、およそ15,000~20,000円程になります。
新品交換が一番問題ございませんが、もし修繕作業をお考えの場合は是非お問合せ下さい。
意外と安価に復活することができるかも知れませんので。