こんにちは。はんだ付け職人の大堀です。

突然ですが、旧車はお好きですか?(私は大好きです)
特にバンパーが鉄で出来ている時代のものが好きなのですが、
如何せん、30年以上経過した車は現在ほとんど見かけることが無くなってしまいました。(非常に残念です)

たま~に、スワップミーティングで同車種の車が集団で走行しているのを見かけますが、
それでも15年程前に比べると90%減の発見率です。

また、2030年にはガソリン車の国内生産を終了するとの事。(本当かな???)
化石燃料で動く内燃機関搭載の車両はますます姿を消して行くことになりそうです。

昨今の国際事情を鑑みると大きな流れに逆らうことはできませんが、
ガソリンエンジンを世界で初めて実用化したベンツ社が
今年から電気自動車を生産するという大変革が起こっている事実にとても感慨深いものを感じます。(自分だけでしょうか?)

トヨタは水素エンジンで内燃機関王国日本(エンジン部品は中小企業が作っています)を支えようとしていますね。
エンジン部品の大方はそのまま流用できるらしいので頑張ってほしいところです。

さて、話は飛びましたが、今回は車の機能として重要なワイパーを制御するリレーユニットの修繕作業です。

 



ご依頼品を見る限り30年近く前の車両で、基板も片面紙フェノール、
使用部品も面実装無しでした。

電解コンデンサの液漏れと、液漏れによる基板のパターン腐食が
動作不良の原因のようです。

まず初めに確認しなければならない部品はリレーです。
「カチカチ」とスイッチング動作をすることを確認しました。

リレーが生きていればなんとかなる率が上がります。
機械的に動作する部品は廃番になっている事が多くて代替品を探すのに大変苦労します。

トランジスタ、ダイオード、抵抗、コンデンサの代替品はいくらでもありますので、
後はパターンの修復作業と一番大切なはんだの再生作業です。

車に取り付けて元のように動作するのを願うばかりです。