下請け脱却プロジェクト その5 フナムシホイホイ

なにせ元手となる資本金がないので、新製品を創るにも
高価なものは無理だと考えました。

「お金がかからない発明品ってないかな?」
と考えたとき、閃いたのが紙製品です。

「紙製品ならハサミとカッターナイフ、セロテープで開発できる」
「紙製品なら材料費は高くない」と考えました。

ただし、世の中に無いものを作り出す必要があります。
ニッチなところを攻める必要があります。

毎日、「うん・・うん・・」唸って考え、
「何かと組み合わせれば・・」と考え続けているとき、

図書館で「グレ(メジナ)釣りの餌に活きたフナムシがたいへん有効である」
という記述を見つけました。

※海岸にたくさんいてザワザワ~とゴキブリのように移動する

※フナムシの画像お借りしました。
伊豆 熱川温泉の熱川館さん
https://plaza.rakuten.co.jp/atagawakan/diary/201107120000/

 

ここでピカッ! と閃きました。
「趣味の釣りが活かせる!」
「これだ!」と開発に乗り出しました。

フナムシを活きたまま捕まえる容器を紙で製作すれば良いと考えました。
一度入ったら出られず、なおかつ殺さない構造を
日夜考えては、試作品を作り、
釣りのついでに海へ持っていっては実験を行いました。

 

※2002年当時のノートに書いた4作目のフナムシホイホイ

そして、何匹かのフナムシは確かに捕まえることが
できるようになりました。

パッケージやコピーも考えました。

そして、肝心のグレ(メジナ)を釣ろうと活きているフナムシを
手に掴んだ時のことです。

「うっわああ! 気色悪う~!」
せっかく捕まえたフナムシを放り出してしまいました。

釣り好きな私はゴカイやミミズは平気でしたので
まさか、自分がこんな反応をするとは思っていませんでした。

フナムシは想像以上に力が強く(モグラやオケラのような力強さ)
そのくせ、体が脆いので、手に持って針に刺そうとすると、
ぐぐぐっと力強く暴れて自分の脚をボロボロ取ってしまうわ
体は崩れてしまうわで、とても気色が悪い。

「これは無理・・絶体売れんな・・」
フナムシホイホイは諦めました。